大型連休前の先月末、今や満身創痍ともいえる民主党政権にとって最後の砦ともいえる第2回目の『事業仕分け』が行われました。当初、確かにその手法や国民に対するアピールのし方についてかってない画期的なものがあり、「わかりやすい」という点で大方の支持を得て出発したものですが、今後の展開として、果たして当初の目論見通りの成果をあげることができるのかという危惧がメディアを中心にもう囁かれ出しているようです。特に今は功罪の罪の方ばかりが声高に取り上げられ、役人バッシングさえしていればそこそこの人気が得られるような風潮(建設業バッシングと同類)がありますが、一方では明治以来の数々の国家的危機を、世界的にも極めて優秀といわれる日本の官僚たちが必死になって守ってきてくれたことも紛れのない事実としてあるのではないでしょうか。私が一番危惧するのは当初心配したとおり、今はもっぱら今までの政権が積み残した数々の不都合と官への批判という極めて野党的な手法をとっていますが、これからは、現与党が打ち立ててゆく様々な政策に対しどのように仕分けをしてゆくのか、既にこの第2回目では各省庁を代表して副大臣や政務官クラスの与党の政治家たちが自分の管轄する省庁の弁護にあたる場面が見受けられました。こうなると、またぞろ〝まあまあ〟から〝なあなあ〟の馴れ合い状態になってしまい、その間隙を縫って『柳の下のネコじゃらし』みたいに、優秀でしたたかな役人たちに〝ゴロニャーン〟状態にされてしまうのではないかとついつい勘ぐってしまいます。少なくとも『重箱の隅を突いて見栄を切る』などというパフォーマンスに終わってしまうことのないよう、私たちがしっかりと監視していかなければなりません。
代表取締役社長 塩 谷 雄 一